(ブルームバーグ): トルコの仮想通貨交換業者「Thodex」が業務を突然停止し、同社の創業者ファールク・ファティヒ・オザー最高経営責任者(CEO)は国外に逃亡した。大規模な窃盗の疑惑が浮上している。

  イスタンブールの検察当局は捜査を開始し、Thodexのオフィスには警察の家宅捜索が入ったと、国営アナドル通信が報じた。同社は22日、オザーCEOが出国したため、業務を継続することが「不可能」になったと書面で説明した。

トルコの仮想通貨交換業者が取引を突如停止−利用者の間で不満

  オザー氏の携帯電話に何度か連絡したが応答はなかった。同社の弁護士も同氏の居場所は知らないが、ユーザー全員への支払いが終われば帰国する計画だと述べた。

  同弁護士はThodexの資産が減少し、あまりにも多くのユーザーから出された資金返還の要求に会社は応じられなかったと説明。今回の状況については「流動性の問題」だと指摘した。

  Thodexはユーザー数を増やすため、大量のドージコインを新規登録者に提供するキャンペーンを3月半ばに発表した。同社ウェブサイトによれば400万ドージコインが提供されたとあるが、ソーシャルメディアにはドージコインが届かなかったとの不満が多く投稿されていた。

  オザー氏はユーザーへの声明で、「この日から私は皆さんへの債務返済だけを目指していく」と表明。「全ての債務を返済し終えた日に帰国し、裁きを受ける」と約束した。

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