(ブルームバーグ): バイデン米大統領はトルコのエルドアン大統領との23日の電話会談で、オスマン帝国で1915年に起きた多数のアルメニア人殺害事件を「ジェノサイド(民族大量虐殺)」として認める意向を伝えた。事情に詳しい関係者が明らかにしたもので、両国関係の緊張の度合いが一段と増しそうだ。

  バイデン氏は同事件に関する24日の声明に「ジェノサイド」の文言を盛り込む見込みで、大統領選での公約の一つを果たすことになる。オスマン帝国末期のアルメニア人殺害を虐殺と米大統領が認定するのは40年ぶり。

  ホワイトハウスは両大統領の電話会談に関する声明でこの件には言及せず、バイデン氏がエルドアン氏に「協力を拡大し相違には効果的に対応する建設的な両国関係」に関心があると話したと説明した。6月にブリュッセルで開催される北大西洋条約機構(NATO)サミットで会談することで合意したという。

  トルコがロシアからの防空システム購入を決定したことやエルドアン大統領の政治手法などを巡り、米国とトルコの関係は悪化している。

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