(ブルームバーグ): 5日の米株式相場は、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が小幅上昇。堅調な企業決算や経済指標を巡る楽観で日中は買いが優勢だったが、テクノロジー株の下落で取引終盤に上げ幅を縮小した。

  ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は約1%上昇する場面もあったが、上げを消した。一方、ダウ平均は3日続伸し、最高値を更新。新型コロナウイルスのワクチンに対する特許保護除外案を米国が支持するとのニュースを受けて、モデルナとジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が値下がり。一方、ファイザーはほぼ変わらず。

  この他、トレッドミル(ランニングマシン)のリコール(無料の回収・修理)を発表したペロトン・インタラクティブが急落した。商品市場では銅と材木が上昇し、インフレ懸念が強まった。

  S&P500種は前日比0.1%高の4167.59。ダウ平均は97.31ドル(0.3%)高の34230.34ドル。ナスダック総合指数は0.4%下落。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.57%。

  JPモルガン・チェースのチーフグローバル市場ストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏は、キャリアの大半をデフレ傾向の中で過ごしてきたファンドマネジャーらは、直ちに頭を切り替える必要があると指摘。さもなければ、ポートフォリオが「インフレショック」のリスクにさらされるとの見方を示した。

  その上で、「失業率がまだ高い水準にあることや、約10年にわたってインフレがアンダーシュートしていることを踏まえれば、中央銀行はインフレ上昇を容認し、それを一時的と考える可能性が高い」と述べた。

  外国為替市場では、ニュージーランド・ドルとオーストラリア・ドルが他の主要10通貨に対して堅調。銅相場が急伸し、主要な商品指数が2015年以来の高水準となったことが背景。ドルはほぼ変わらず。イングランド銀行(英中銀)の政策決定を6日に控え、ポンドのボラティリティーは3月以来の高水準となった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%未満の低下。ドルは対円で0.1%安の1ドル=109円21銭。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.2005ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は小反落。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計では、ガソリン在庫が5週連続で増加した。ここ数営業日で原油価格がボリンジャーバンド上限を試していることも、相場が調整局面に向かう兆候を示している。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は6セント(0.1%)安の1バレル=65.63ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は8セント高の68.96ドル。日中は心理的節目の70ドルを試す場面があった。

  ニューヨーク金先物相場は反発。新型コロナ危機への対応策として承認された政府支出は大規模だが、米国のインフレ状況が制御不能に陥る可能性は低いとの米金融当局者発言を受け、低金利環境が持続するとの観測が広がった。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後2時55分現在、前日比0.3%高の1オンス=1784.67ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.5%高の1784.30ドルで終了。

Commodity FX Tops Peers; Pound Vol Rises Before BOE: Inside G-10(抜粋)

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(相場を更新し、コメントを追加します)

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