(ブルームバーグ): 米ゴールドマン・サックス・グループは、投資家に新たなデリバティブ(金融派生商品)を提供することで1兆ドル(約109兆円)規模のビットコイン市場にさらに深く踏み込んだ。

  ゴールドマンはビットコイン価格に連動するノンデリバラブル・フォワード(NDF)の取引を開始。カンバーランドDRWを取引パートナーとして活用し、CMEグループでのブロック取引によるビットコイン先物の売買でヘッジする。ゴールドマンは、ビットコインのスポット市場でまだ活動していないが、投資家へのデリバティブ提供は先月始めた。発表は行っていなかった。

  ゴールドマンのデジタル資産担当アジア太平洋責任者、マックス・ミントン氏は「この分野で機関投資家の需要は引き続き大きく伸びており、カンバーランドのようなパートナーと組むことで当社の能力を拡大できる」と説明した。

  ゴールドマンは今年、暗号資産(仮想通貨)のトレーディングデスクを再開。富裕層向け資産運用部門の顧客に対し、ビットコインなど暗号資産向け投資ビークルを近く提供すると、3月に説明していた。

ゴールドマン、富裕層顧客にビットコイン投資サービスを近く提供へ

  事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に語ったところによると、カンバーランドとの提携は、ゴールドマンがこうしたサービスの提供で他企業と組むことに前向きなことを裏付けている。

  銀行各行は、ビットコイン保有に伴う規制上の問題を依然として懸念している。ゴールドマンの新たなデリバティブ商品は現金で決済されるため、ビットコインそのものを扱う必要はない。

  関係者1人によれば、ゴールドマンは次のステップとして、ビットコインに基づく上場投資証券(ETN)や、グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)へのアクセスをヘッジファンドの顧客に提供する可能性がある。

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