(ブルームバーグ):

米東海岸の給油所でガソリンが不足し始めている。北米最大の石油パイプライン運営会社コロニアル・パイプラインがサイバー攻撃で操業停止を余儀なくされ、復旧を急いでいる。

  ノースカロライナ州からフロリダ、アラバマ州に至る地域では燃料の供給が減少し、パニック買いも起きており、複数のガソリンスタンドで売り切れが報告された。

  フロリダ州タラハシーでは、少なくとも二つの給油所が完全に在庫切れとなった。従業員が匿名を条件に明らかにした。 ノースカロライナ州アシュビルでは、エクソンモービルの給油所の従業員オーブリー・クレメンツさんが電話に応答し、「ガソリンは売り切れです」と答えた。

  コロニアル・パイプラインは、ノースカロライナ州からメリーランド州に走るパイプラインの一部を手動で稼働させ、週末までにおおむね全面復旧させることを目指す。ノースカロライナ州は非常事態を宣言しており、米南東部で当面の不足を回避できるほど素早い復旧が実現しない恐れもある。

  同州エリザベスタウンにあるマラソン・ペトロリアムのガソリンスタンド従業員、チャンス・アーネットさんは電話取材に対し、約二十数台の車がガソリンを入れるために列をつくっており、町中の給油所は全て客でいっぱいだと話した。

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