(ブルームバーグ): トランプ前米大統領は、2022年の中間選挙で、自らの支援を得るために精を出す候補者に支持を与えようとしており、共和党が議会で多数派に返り咲くチャンスが損なわれる恐れがある。

  トランプ氏の考えに詳しい関係者1人によれば、上下両院議員と知事を選ぶ22年の中間選挙の多くの予備選、および本選の全米候補者に対し、大統領経験者として最高に重みのある支持を与えることを同氏は計画しているという。

  18年の中間選挙、20年議会選キャンペーンの研究結果によれば、トランプ氏による支持は、共和党予備選や同党が強固な地盤を持つ選挙区で「ゴールデンチケット」になり得るが、激戦区ではトランプ氏を嫌う民主党候補や無所属の候補が勢いづくことになりかねない。その結果、共和党候補が本選で敗れ、同党が下院で過半数を取り戻せない危険もある。

  下院共和党指導部は12日、トランプ氏の意向を受け、20年大統領選の不正を訴える同氏を批判してきたチェイニー議員を下院同党ナンバー3の役職から解任した。22年の中間選挙で、 チェイニー氏再選の望みを絶つため、予備選に立てる別の候補を探そうとするトランプ氏の思惑が背景にありそうだ。

トランプ氏を痛烈批判の幹部、米下院共和が解任−前大統領の影響増か

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