(ブルームバーグ): 新型コロナウイルス感染症(COVID19)封じ込めにこれまで成功してきたシンガポールと台湾で新規感染者が増え、国内・域内で制限措置が強化されたほか、往来も厳しくなりつつある。

  台湾では15日、新規の域内感染者が過去最多の180人報告され、当局は週末のステイホームを呼び掛けた。台北では屋内で5人、屋外では10人を超える人数で集まることを禁じた。シンガポールの14日発表によると、約1年前のロックダウン(都市封鎖)同然の措置が16日再導入され、屋内会食は禁止、在宅勤務が基本となった。また、16歳未満へのワクチン接種を計画し、7つの学校は在宅学習に移行する。

  また、シンガポールは台湾からの渡航者は隔離なしで受け入れていたが、15日から短期訪問者を対象に過去21日間に台湾渡航歴がある場合は入国禁止とした。さらに、市民と永住者のほか、シンガポールに長期滞在が認められている人を対象に、台湾から到着後の隔離を義務付けた。

  台湾の中央感染症指揮センター(CECC)もシンガポールとベトナムのリスク度合いについて、新規感染者の急増を理由に低リスクから「中程度」に引き上げた。

  シンガポールと台湾はCOVID19抑制で優等生と見られていただけに、こうした現状は感染リスクゼロの環境維持がいかに困難かを物語っている。脅威のレベルが低いためにワクチン接種が進まない場合はなおさらだ。ブルームバーグのワクチントラッカーによると、台湾で新型コロナのワクチン接種を受けた人口比率は1%に満たない。

(第2段落にシンガポールの措置の詳細を加えて更新します)

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