(ブルームバーグ): 仮想通貨市場は19日の劇的な売りの後、回復の兆しを見せている。

  ビットコインは米時間20日朝方に4万ドル前後を回復し、イーサも持ち直している。巨額の時価総額を消失させるとともに仮想通貨が資産クラスとして成熟しつつあるとの認識を打ち砕いた急落について、投資家は把握に努めている。

  オアンダのシニア市場アナリスト、 ジェフリー・ハレー氏は、「このところの金融市場で押し目買いが入るのを長く抑えておくことはできない。仮想通貨でもそれは同じだ」と話した。

  ビットコインが19日に30%余りも下落し、その後急速に下げを縮小するなど、仮想通貨市場は激しい値動きになっている。電気自動車メーカーのテスラがビットコインでの支払い受け入れをやめたとのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の先週の発言や、中国人民銀行(中央銀行)が18日に決済手段として認めない方針を重ねて表明したことも響いている。

  米時間19日には多くのポジションが清算され無秩序な下げとなり、売りが売りを呼ぶ展開でビットコインは200日移動平均を下回ったが、20日の市場のムードはより落ち着いている。トレーダーは次のテクニカルな水準を見据えながら売られ過ぎの兆候を探っている。

  ニューヨーク時間午前6時44分現在、ビットコインは4%高の4万36ドル。イーサは6%高の2677ドル。

©2021 Bloomberg L.P.