(ブルームバーグ): キャシー・ウッド氏の最近の苦境は、世界最大のオルタナティブ資産運用会社ブラックストーン・グループやヘッジファンド運営会社バリアズニー・アセット・マネジメントなど一部の資産運用会社にとっては朗報だ。

  今年1−3月(第1四半期)にブラックストーンなど20社を上回る投資運用会社が、ウッド氏率いるアーク・インベストメント・マネジメントの代表的なアクティブ運用の上場投資信託(ETF)、「アーク・イノベーションETF」のプットオプション(売る権利)を購入したことが、監督当局への届け出で明らかになった。

  資産運用会社が相場の下落に備えポートフォリオの価値保全のためにETFのプットオプションを買うことはよくあるが、通常は「SPDR S&P500 ETF」のようなパッシブ運用のインデックスファンドに連動するオプションを購入することが多い。

  アーク・イノベーションETFの資産額は2月半ば時点で280億ドル(現在の為替レートで約3兆円)と非常に大きく、2019年末の19億ドルから極めて速いペースで拡大した。

  このため、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の下で急上昇した銘柄の下落に備える一部の資産運用会社は、テクノロジー銘柄に特化した同ETFをリスクヘッジの望ましい代替手段と考えているようだ。

  アーク・インベストメント・マネジメントの担当者のコメントを求めて、電話と電子メールでメッセージを残したが、返答は得られていない。 アーク・イノベーションETFの市場価格は2月12日のピークから5月26日までの間に29%下げた。

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