(ブルームバーグ): ヘッジファンドは商品市場から3週連続で資金を引き揚げており、商品価格がピークに達した可能性が示されている。

  市場では穀物や銅、天然ガスなどさまざまな商品で強気のポジションが縮小。ヘッジファンドの保有は今週、ブルームバーグ商品指数を構成する23銘柄のうち20銘柄で昨年11月以来の大幅な減少となった。米商品先物取引委員会(CFTC)とインターコンチネンタル取引所(ICE)のデータが示した。

  比較的温暖な気候を受け、全米で収穫高が増えるとの見通しが広がっているほか、天然ガスの需要も低下している。原油市場ではイランを含む主要生産国の供給が拡大する可能性が視野に入ってきた。世界最大の商品の買い手である中国は、高水準にある原材料価格の抑制に動いている。

  スーパーサイクルとの見方も一部で浮上するほど絶え間なく続くように見えた商品価格上昇だが、インフレや需要を巡る懸念を背景にマイナス要因が目立ってきており、今は疑わしくなっている。

  特にヘッジファンドのポジション縮小で示唆されるのは、商品価格の今後の上昇は投機的な買いよりも実際の需給に左右されるということだ。USコモディティーズのドン・ローズ社長は28日、「外部のゆがんだファンダメンタルズではなく、より通常のファンダメンタルズに戻った」と電話で語った。

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