(ブルームバーグ): 映画館チェーンのAMCエンターテインメント・ホールディングスなど、米株式市場で最も空売りされている銘柄を狙った個人投資家からの攻撃に再び直面しているヘッジファンドだが、4カ月前と違って引き下がる姿勢を見せていない。

  1 月下旬に同様の攻撃を受けた際に後退を余儀なくされたヘッジファンドは今回、弱気の賭けを強めている。ゴールドマン・サックス・グループがまとめたプライムブローカーのデータによると、ヘッジファンドの単一銘柄に対するショートポジションは9週連続で増え、全体的な株式保有に対してでは約1年ぶりの高水準となっている。

  この動きは4カ月前とは対照的だ。当時はゲームストップをはじめとする「ミーム銘柄」の株価急伸により、ヘッジファンドは空売りの急速な解消を迫られ、売りポジションは過去5年で最低の水準に落ち込んだ。ゴールドマンは前回とは反対の動きとなっている背景について、ヘッジファンド業界への広範な打撃にはまだ至っていない点を指摘した。

  ゴールドマンが追跡する空売り比率の高い50銘柄を見てみると、4月以降にAMCの株価は大幅に上昇したが、約半数は下落した。この期間の上昇率はS&P500種株価指数が6%となっている一方、同50銘柄で構成する指数は2.4%にとどまる。

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