(ブルームバーグ): p>

金相場は今後1年間に過去最高値を更新する見通しであるものの、世界的な政府債務拡大の中で通貨の代替投資先を探している投資家は、暗号資産(仮想通貨)ビットコインに注目すべきだと、75億ドル(約8200億円)規模のヘッジファンド、スカイブリッジ・キャピタルが指摘した。

  スカイブリッジの共同最高投資責任者(CIO)でシニアポートフォリオマネジャーのトロイ・ガヤスキ氏は、米金融当局がテーパリング(資産購入の段階的縮小)に動いても、金とビットコインは共に上昇する可能性が高いと指摘。この 2 つは投資家に比較されることが多く、サマーズ元米財務長官は仮想通貨について、世界市場で「デジタル・ゴールド」のような商品として存在し続ける可能性があるとの認識を明らかにした。

サマーズ氏、仮想通貨は「デジタル・ゴールド」となる可能性

  ガヤスキ氏は先週の電話インタビューで、「ビットコインと仮想通貨を今後も選好する。より多くの上昇余地があると考えるためだ」と指摘。ボラティリティーは大きくなっているが、「この同じ現象から金よりも若干多くの恩恵を得られる可能性がある」と述べた。

  ガヤスキ氏は、法定通貨の代替投資先が最近軒並みかなり大幅に調整した結果、「現在は高値を更新し続けていた時期よりも、最終的なテーパリングやマネーサプライの段階的な伸び減速に対処する上で、一段と有利な状況になっている」と分析した。

  昨年に 1 オンス=2075ドル強の最高値を付けた金相場は現在、底入れしていると、ガヤスキ氏は分析。テーパーリング議論を巡る懸念の多くは市場から消え去り、たとえ資産購入の段階的縮小を米金融当局が発表したとしても、2022年まで開始しないだろうという。

  「今後は金相場が上昇トレンドを継続し、向こう1年間に最高値を更新する可能性がかなり高い」と同氏は述べた。

©2021 Bloomberg L.P.