(ブルームバーグ): 9日の米金融市場では株が下げ、国債が続伸。投資家は米金融政策見通しの手掛かりを求め、10日の米消費者物価指数(CPI)発表に身構えている。

  S&P500種株価指数は終値ベースの過去最高値を一時上回ったものの失速し、終盤下げに転じた。大型銀行株の下げが目立った一方、テクノロジー大手やバイオテクノロジー銘柄は堅調だった。

  S&P500種は前日比0.2%安の4219.55。ダウ工業株30種平均は152.68ドル(0.4%)安の34447.14ドル。ナスダック総合指数は0.1%低下。

  ナティクシス・インベストメント・マネジャーズのグローバル市場戦略責任者、エスティー・ドウェク氏は「明日のインフレ統計が市場予想をやや上回ったとしても、米金融当局の路線変更はない」とブルームバーグテレビジョンとのインタビューで述べた。

  S&P500種の業種別11指数では、金融を含む7指数が下げた。一方でヘルスケアは上昇。バイオジェンやジョンソン・エンド・ジョンソンといった銘柄が買われた。その他の個別では、宅配大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が7カ月ぶりの大幅安。利益率の会社予想が市場予想に届かず、失望売りが出た。

  米国債相場は続伸。10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.49%。5月7日以来初めて1.5%を下回った。

  外国為替市場ではドルが取引後半に復調。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、朝方の下げを埋めた。注目されるインフレ指標の発表を控え、主要通貨は狭いレンジで推移した。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、ドル指数は0.1%上昇。ドルは対円で0.1%高の1ドル=109円63銭。ユーロは対ドルで0.1%高い1ユーロ=1.2179ドル。欧州中央銀行(ECB)政策委員会を翌日に控え、ユーロは一時0.4%高となっていた。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅反落。石油製品の米在庫増加を背景に、夏季のドライブシーズンに需要が力強く回復するとの見通しが曇った。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計によると、先週のガソリン在庫は700万バレル以上増加。昨年4月以来の大幅増となった。留出油の在庫も増加した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、前日比9セント(0.1%)安の1バレル=69.96ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は、前日比変わらずの72.22ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅反発。米金融緩和策の縮小が始まる時期について手掛かりを求め、10日発表の米消費者物価指数(CPI)を待つ展開となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は来週に定例会合を開く。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、0.1%高の1オンス=1895.50ドルで終えた。

Dollar Pares Decline, U.S. Yields Slip Ahead of CPI: Inside G-10(抜粋)

Oil Dips as Growing U.S. Fuel Supplies Cloud Summer Rebound(抜粋)

Gold, Copper Hold Fire Ahead of Key U.S. Inflation Report(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加、相場を更新します)

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