(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台前半で堅調に推移。米消費者物価指数(CPI)の発表後に進んだ米長期金利の低下が一服し、ドル買いがやや優勢となった。ユーロは欧州中央銀行(ECB)による経済見通しの上方修正を受けて小幅に上昇。

市場関係者の見方

バークレイズ証券の門田真一郎チーフ為替ストラテジスト

米長期金利の大幅な低下がおおむね一服してきたのを受け、海外市場で下げたドル・円も落ち着きを取り戻している米CPIはFRBが積極的にテーパリングに向かうとの見方にはつながらず、市場は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちに。ドル・円は108円台ー110円台でのレンジ相場が継続かECBがテーパリングを急がない姿勢を示したのは予想通り。ただ、域内景気の回復が続けば、9月会合でテーパリング議論もあり得る

上田ハーロー外貨証拠金事業執行担当役員の山内俊哉氏

ドル・円は109円23銭近辺にある55日移動平均線が下値支持線として機能しているので買いが入りやすい面もユーロはECBの経済見通し引き上げが小幅高につながっている

背景

米10年物国債利回りは時間外取引で一時前日比1ベーシスポイント(bp)高の1.44%前後一時1.4301%と3月3日以来の低水準を付ける米消費者物価指数、5月は予想上回る伸び−長期金利は低下米上院超党派グループ、1.2兆ドルの包括的インフラ支出計画で合意−関係者

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