(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は11日、ユーロ圏のインフレ率が3%を超えた場合、ECBは金融政策アプローチを見直す必要があるとの考えを示した。

  ホルツマン総裁は記者会見で、見直しがどのような結果になるかについて語るのは時期尚早だと述べた。金融政策当局者は米国のインフレ加速の影響を注視していると付け加えた。

  仕入れ価格動向のインフレ期待への影響は想定以下だったと指摘。ユーロ圏あるいはオーストリアで、インフレが賃金上昇を引き起こしている兆しはまだないと語った。

  一方、クノット・オランダ中銀総裁は、基本的には今年下期のインフレ率上昇は一過性で恒久的な高インフレにつながることはないとみているとした上で、インフレ見通しに幾分の上振れリスクが入り込みつつあるとの見方を示した。

  賃金への影響は現時点で見られないものの、年後半のインフレ加速で購買力が低下した場合の労働者の反応に左右されるだろうと指摘。また、生産者物価が上昇しており、通常これは利益によって吸収されるが、新型コロナウイルス禍で苦しむ企業にその余力があるかとも問い掛けた。

  その上で、ECBにはインフレをコントロールする絶対的な能力があると明言し、金融緩和を引き揚げる余地は大きいと説明した。

  ドイツ連邦銀行(中央銀行)のワイトマン総裁は別の発表文で、ドイツのインフレ率は年末にかけて一時的に4%に達する可能性があると述べた。

ECB、緊急購入の高ぺース維持−リスク認識は2018年以来の明るさ  

(ワイトマン氏の発言を最終段落に追加します)

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