(ブルームバーグ): ヘッジファンドはオーストラリア・ドルに強気な姿勢を示しており、今週予定される2つのイベントがそうした見方を正当化するかもしれない。

  17日発表の豪雇用統計やオーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁による同日の講演をきっかけに豪ドルは1豪ドル=0.78米ドルを突破する可能性がある。豪ドルの次の抵抗線は0.80米ドル。米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、レバレッジドファンドの豪ドル買い越しは8日までの週で2万509枚に達している。

  ニュージーランド準備銀行(中央銀行)のように豪中銀が刺激策の縮小・解除に向かう時期についてトレーダーが手掛かりを探す中で、豪ドルは3月上旬からおおむね0.76−0.78米ドルで推移してきた。先週の米利回り低下も豪ドルにはプラス材料となる公算がある。

  スカンジナビスカ・エンスキルダ・バンケン(SEB)のアジア戦略責任者、ユージニア・ビクトリノ氏(シンガポール在勤)は「最近の相場動向は0.78米ドルが依然、短期の主要な抵抗線であることを示唆している」とした上で「豪州の景気回復は予想を上回るペースだが、市場関係者が足元のロングポジションをさらに積み上げるには新たな材料が必要だ」と指摘した。SEBは豪ドルが年末までに0.82米ドルに上昇すると見込む。

  豪ドルは今月0.3%上昇して0.77米ドル付近にあり、200日移動平均を上回っている。

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