(ブルームバーグ): ヘッジファンド運営会社ルネサンス・テクノロジーズからの資金引き揚げが投資家の間で続いている。7カ月で110億ドル(約1兆2120億円)が流出した。創業者でクオンツ投資家として知られるジム・サイモンズ氏には打撃だ。

  ブルームバーグが確認した投資家文書によると、顧客が運用成績低迷を嫌気して既に引き揚げたか償還請求した規模はルネサンスが外部資金を受け入れて運用するヘッジファンドの資金の4分の1を上回っている。同社が現在運用するのは主に内部資金だと、事情に詳しい関係者1人は明かした。

  昨年12月から2月にかけて顧客が引き揚げたか請求した資金は50億ドル前後だとブルームバーグは2月に報じたが、その後、6月にかけて約60億ドルが加わったことが文書で分かった。資金引き揚げは4月にピークとなり、5月と6月はペースが鈍った。

ヘッジファンドのルネサンス、12月以降の解約50億ドル−運用成績悪化

  同文書によれば、5月に投資家が引き揚げ要請した額は差し引き7億ドルで、6月は4億ドルとなる見込み。ルネサンスが外部資金を含めて運用する3本のヘッジファンドから昨年12月から今年4月末までに流出した顧客資金は101億ドル。

  同社の広報担当者はコメントを控えた。

出典:投資家向け文書、ブルームバーグ集計

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