(ブルームバーグ): 米新築一戸建て住宅販売は5月、市場の予想外に減少した。住宅価格の高止まりが引き続き値ごろ感に重しとなっており、住宅業者は在庫を増やそうと建設を急いでいる。

  輸送面でのボトルネックと投入コスト増大が住宅建設の足かせとなっており、供給数に限りがある中で価格の大幅上昇を招いている。今回の統計で明るい材料は、新築住宅在庫の増加継続が示されたことだ。ただその約3分の1は、まだ建設されていない。

  パンテオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シェファードソン氏は販売減少について、新型コロナウイルス感染症(COVID19)に対する懸念後退により郊外での需要が低下したことを示唆している可能性があると分析。郊外の住宅ブームは終わったとの声さえ聞かれると述べた。

  一方、アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「ほぼ一時的なぶれ」といえると指摘した。

  同氏は「住宅価格の急上昇で一部の買い手候補が市場から締め出されたことを除けば、直近の販売減について私には妥当な説明ができない」とリポートに記述。「住宅需要は堅調さが続いているとの話は多く耳にしており、この販売減が市場の軟化を示唆するものではないことはまず間違いない」と付け加えた。

  売りに出されている物件は33万戸と、2019年7月以来の高水準。販売に対する在庫比率は5.1カ月。前月は4.6カ月だった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

(市場関係者のコメントなどを追加し、更新します)

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