(ブルームバーグ): 米ファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンは、感染力が強いデルタ変異株に対する感染予防率は39%にとどまるが、感染しても入院や重症化をかなり防ぐことができる。イスラエルが最近実施した調査で示された。

  同国の保健省が22日発表したリポートによれば、ファイザー・ビオンテック製ワクチンは入院する確率を88%、重症化を91%の確率で防ぐ。調査は6月20ー7月17日にかけて行われたが、調査対象人数は明らかにされていない。

  同リポートは接種済みの集団と未接種の集団を比べる試験に複数の異なる方法が使用され、データに偏向がある可能性を示している。それでも、ブースター(追加免疫)接種を巡る議論を活発化させる公算が大きい。

ファイザー、ブースターの使用許可申請計画−米当局は慎重な構え (2)

  ファイザーは23日、同社とビオンテックは2度のワクチン接種による効果と安全性に自信を持っているとの声明を発表した。ビオンテックの広報担当者はワクチンの研究データを引き続き調査していると述べた。

  イスラエルは世界で最も効果的にワクチン接種が進んだ国の一つで、全人口の57%がこれまでに接種を完了した。だが、デルタ変異株で最近は感染者数が増加している。重症化の数も増えているが、今年初めのピーク時との比較では少数にとどまっている。

©2021 Bloomberg L.P.