(ブルームバーグ): 23日の米株式相場は4日続伸。予想以上に好調な企業決算が相次ぎ、主要株価指数をそろって最高値に押し上げた。業績のピークや新型コロナウイルスの感染再拡大を巡る懸念で始まった今週は、最高値を更新して終えた。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、S&P500種株価指数の構成企業でこれまでに発表された決算の約87%が、市場予想を上回った。売上高が予想より好調だったツイッターやスナップを中心に、ソーシャルメディア株が上昇。アメリカン・エキスプレス(アメックス)も高い。同社は4−6月(第2四半期)のプラチナカード新規入会者数が過去最多となった。

  S&P500種指数は前日比1%高の4411.79。ダウ工業株30種平均は238.20ドル(0.7%)上げて35061.55ドル。ナスダック総合指数は1%上昇。ニューヨーク時間午後4時18分現在、10年債利回りはほぼ変わらずの1.28%。

  S&P500種は新型コロナウイルス禍の最安値から97%の上昇となった。デルタ変異株の感染急拡大はボラティリティーの要因となっているが、一部投資家はインフレ率上昇の脅威はあっても、力強い景気回復が米企業への追い風になるとみている。エバコアISIのエド・ハイマン会長は、小売企業の価格転嫁能力は過去に例を見ないレベルに高まったとし、これが今後数四半期の業績の伸びに寄与すると述べた。

  チャールズ・シュワブのチーフ・グローバル投資ストラテジスト、ジェフリー・クライントップ氏は「企業決算は経済活動の驚くべき復活を反映している」と指摘。「市場への脅威という観点で、株式が過大評価されているとの懸念はそれほど大きくない。企業業績が速いペースで伸びているためだ」と話した。

  外国為替市場では、ドル指数が週間ベースで2週連続上昇。テクニカル指標の強気なシグナルは一段高を示唆している。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、前日比で0.1%未満の上昇。週間では0.3%上昇。55週移動平均線を約1年ぶりに上回った。ニューヨーク時間午後4時20分現在、ドルは対円では0.4%高の1ドル=110円54銭。ユーロは対ドルで0.1%未満上げて1ユーロ=1.1776ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅続伸。新型コロナ感染再拡大への懸念があるものの、世界で需要が持ちこたえている兆候が意識され、週間でもプラスとなった。オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「大事な事実は、少なくとも米欧では厳格なロックダウン(都市封鎖)が大々的に復活することはないだろうということだ」と語った。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、前日比16セント(0.2%)高の1バレル=72.07ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は31セント高の74.10ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小反落。米10年債利回りが小幅に上昇し、利子を生まない金の投資妙味が低下した。デイリーFXのストラテジスト、マーガレット・ヤン氏は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合が待たれる中、目先の金相場は方向感のない展開となりそうだと語った。

  スポット相場はニューヨーク時間午後1時55分現在、前日比0.3%安の1オンス=1802.32ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%安の1805.90ドルで終え、週間ベースで5週間ぶりの下げとなった。

Dollar Climbs for a Second Week, Kiwi Extends Gains: Inside G-10(抜粋)

Oil Ekes Out Weekly Gain as Demand Rebound Offsets Virus Fears(抜粋)

Gold Heads For First Weekly Loss in Five as Bond Yields Advance(抜粋)

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