(ブルームバーグ): 米国株市場のリテール投資家は、マクロ経済面のいかなる脅威にもひるまない。個人投資家の資金の潤沢さを見る限り、この事実は当分揺らぎそうもない。

  経済を巡るさまざまなデータの中で、米株市場にとって最も重要なのは個人の口座に資金が積み上がっていることだ。株式投資のための待機資金とも見なされるマネー・マーケット・ファンド(MMF)の残高は4兆5000億ドル(約500兆円)弱で推移している。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が集計する商業銀行の預金残高は2019年から33%増加して17兆ドルに達している。

  いずれの資金も株式投資だけに使われるものではないが、相場下落を24時間以上は続かせないことを決意しているかのようなデイトレーダーたちに何らかの弾薬があることは確かだ。

  例えば、19日には新型コロナウイルスのデルタ変異株への懸念を背景にS&P500種株価指数が一時2.2%下落したが、これに反応したリテール投資家の押し目買いが入り週間ベースでは約2%の上昇となった。

デイトレーダーの押し目買いは健在−またも米株市場救う

  ミラクル・マイル・アドバイザーズの投資アドバイザー、サラ・ラホミラー氏は「投資家は資金を活用したがっている」とし、「個人投資家が市場に対する影響力を発揮するのをわれわれは見てきた。この勢いは本当に相場を押し上げることができる」と話した。

  バンダ・リサーチによれば、リテール投資家は19日だけでも約22億ドル(約2430億円)を株式に投じた。S&P500種に連動する上場投資信託(ETF)「SPDR・S&P500ETFトラスト(SPY)」には過去最高の4億8200万ドルが流入した。

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