(ブルームバーグ):

米アパレル大手のギャップは27日、東京五輪の体操女子団体総合決勝で2種目目以降の演技を断念したシモーネ・バイルズ選手(米国)の決断を支持するとコメントした。

  ギャップの「アスレタ」ブランドのカイル・アンドルー最高ブランド責任者は発表文で、「われわれはシモーネを支持し、大会の内外で彼女の健康をサポートする」と表明。「最高の選手であることは自身を大事にすることも意味する。われわれは本日、彼女のリーダーシップに感銘を受け、彼女の取るステップを全て支持する」とした。

  バイルズ選手(24)は27日の団体決勝で一種目目の跳馬でミスがあり、その後の種目の演技を取りやめた。自身の精神状態と負傷するリスクを理由に挙げた。米国はこの決勝で銀メダルを獲得した。

  米体操連盟は28日、バイルズ選手が29日に予定されている個人総合決勝も欠場すると発表、「バイルズ選手の決断を全力で支援するとともに、自分自身の健康を優先した同選手の勇気を称える」との声明を発表した。

  バイルズ選手は出場資格のある4種目の種目別決勝に出場するかはまだ決めていないが、同選手などのスターアスリートが五輪放送に視聴者を引き寄せると期待していた米コムキャスト傘下のNBCユニバーサルやスポンサー企業にとっては既に痛手となった。

  アスリートの精神的ストレスの問題については、テニスの大坂なおみ選手が今年、全仏オープンを棄権した際に注目されるようになった。

大坂なおみ全仏棄権、トップアスリートの心の健康リスク浮き彫りに

  大坂選手は東京五輪の開会式で聖火台への点火者を務めたが、27日のシングルス3回戦で敗退した。

(第3−5段落に情報を追加します)

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