(ブルームバーグ): 東京五輪で日本チームの活躍は今のところあらゆる予想を上回っており、五輪からの連想で幾つかの日本株が上げている。予想外の恩恵にあずかっている銘柄もある。

  駐車場運営やカーシェアリングなどを手掛けるパーク24の株価は今週に入り27日まで続伸した。男子柔道で金メダルを獲得した高藤直寿と阿部一二三の両選手、女子柔道で銀メダルの渡名喜風南選手は同社所属だ。

  大会5日目の27日時点で日本の金メダル数は10個の大台に達し、過去最多の16個を獲得した1964年の東京大会と2004年のアテネ大会を上回る勢いだ。特に個人投資家が日本勢の大活躍から買い材料を探っている。

  三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは、「この時期は五輪関連銘柄が物色されやすく、個人投資家が短期的な利ざやを稼ごうという動き」だと指摘した。

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  今月上場したヘルスケア製品を販売するコラントッテは26日、23%値上がり。同社は卓球の混合ダブルスで水谷隼選手と組み、決勝で中国ペアを破った伊藤美誠選手のスポンサーになっている。同じく伊藤選手のスポンサーであるスターツとミズノの株価も今週に入り買われた。

  スケートボード用品のモリトは26日に12%上昇。今大会から採用されたスケートボードの男子ストリートで堀米雄斗選手が25日に初代王者となっていた。モリトは東京証券取引所への27日の発表資料で、自社で扱う広範なスケートボード・サーフィン関連製品をアピールした。

  変わり種は水産品物流・倉庫業のホウスイだ。同社の株価は26日に一時9.5%上げた。ホウスイ本社はスケートボード会場の有明アーバンスポーツパークに近く、女子ストリートで優勝した西矢椛選手、3位の中山楓奈選手らへのメダル授与式では同社の社名もテレビ画面に映り込んだ。

  だがこうした株高は短命に終わる可能性があることに投資家は留意すべきだ。女子テニスの大坂なおみ選手は優勝候補と目されていたが27日の3回戦で敗退。大坂選手にラケットを提供しているヨネックスは2日間で8%近く下げた。

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