(ブルームバーグ): アクティブ型の資産運用は減退しつつあるとされてきたが、上場投資信託(ETF)に目を向けるとそうとは言えないようだ。アクティブ型ETFへの資金流入額と新規設定件数、資産総額は過去最高に達している。

  いわゆる「ミーム」銘柄の活況や、キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメント・マネジメントの成功に触発され、6兆6000億ドル(約724兆円)規模の米ETF市場にはかつてないペースでアクティブ型ファンドに資金が流入している。

  ETF市場はなおパッシブ型ファンドが中心だが、ブルームバーグの集計データによると、年初からの資金流入額が空前の5000億ドルに達した同市場で、新たなアクティブ型ファンドの設定はパッシブ型の2倍のペースとなり、ETF市場におけるシェアは1年で3割余り拡大した。

  CFRAリサーチのETFリサーチ責任者、トッド・ローゼンブルース氏は「ETFは歴史的にインデックス連動と考えられてきた」と指摘。「アークの知名度が高まると、インデックス型以外の商品にも検討の価値があると認識されるようになった」と述べた。

  アクティブ型ETFへの年初来の流入額は620億ドル。この期間に新たに設定されたアクティブ型ファンドは156本で、パッシブ型は77本だった。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は「アクティブ型ETFはこれまでより好調だが、パッシブ型の支配は変わらない」と指摘。2020年後半と21年前半に見られたアクティブ型への資金流入の大部分はウッド氏のファンドが集めたものだと指摘した。

  アークの旗艦ファンドの昨年のリターンは149%と、米国で最高パフォーマンスを記録したファンドの一つだった。

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