(ブルームバーグ): 中東のオマーン沖で先月29日にイスラエル系企業が運航する石油タンカーが攻撃を受けた事件について、米国とイスラエル、英国はイランの仕業だとして非難するとともに、3カ国とも対応する方針を表明した。

  ブリンケン米国務長官は2日、記者団に対し、「集団的対応が取られるだろう」と発言。同氏は対応の詳細については明らかにしなかった。

  イランとイスラエルはここ数カ月間、双方の船舶への攻撃について非難の応酬を繰り広げてきたが、29日の攻撃ではルーマニア人と英国人の乗組員2人が死亡。乗組員が死亡した初の事件となった。イラン側は関与を否定している。

タンカー攻撃はイランに責任、米政府が声明−「適切な対応」警告 (1)

  イラン新大統領の就任を控え、2015年の核合意再建に向けた当事国との協議も行き詰まる中で2人の犠牲者を出した今回の事件は、ペルシャ湾地域の緊張を高めている。

  イスラエル議会外交防衛委員会のラム・ベン・バラク委員長は2日、イスラエル軍放送で、「船舶や市民が攻撃されれば、イスラエルは黙認することはせず、場所や時間、方法が分かれば対応することを約束する」と語った。

  英国は声明で、駐英イラン大使を外務省に招致したと発表。ジョンソン英首相はスカイニューズに対し、イランは自らの行為がもたらした「結果を直視」すべきだと発言。今回の事件について「商業船舶に対する許し難い常軌を逸した攻撃」だと非難した。

  一方、イラン側は、テヘランの英国臨時代理大使を外務省に呼び出し、イランに対する非難について抗議したと、国営イラン通信(IRNA)が報じた。

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