(ブルームバーグ): 中国の金融規制当局とウォール街の金融機関幹部らはバーチャル形式で開いたトップレベル会合で、透明性と長期的な安定性の推進を協議した。市場の混乱や政治的な緊張が増しつつあることが背景にある。

  「米中金融円卓会議」は16日、3時間にわたって非公開で会合。中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁のほか、ゴールドマン・サックス・グループやシタデルなどウォール街の大手金融機関の幹部らが出席した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  双方向の対話を継続し関係性を深めることで合意したほか、一貫性のあるルール制定の重要性などについても協議したという。

  今回の会合は2018年9月に始まった同円卓会議の再開となった。テクノロジー業界などの大手企業を狙い撃ちにした中国の規制強化や、習近国家主席の「共同富裕」への取り組みは市場を不安にさせている。中国の金融市場開放に伴い進出してきたウォール街にとっては、巨額の利益が脅かされている。

  関係者によれば、会議にはシタデルを率いるケン・グリフィン氏やブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)、ブラックストーン・グループのスティーブン・シュワルツマン会長、ゴールドマンのジョン・ウォルドロン社長らが出席した。

  各社の広報担当者らはコメントを控えた。

ウォール街幹部と中国高官、今週バーチャル会議へ−金融円卓会議再開

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