(ブルームバーグ): 鉄鉱石先物の下落が止まらない。17日には1トン=100ドルを割り込んだ。中国による環境対策を受けて急速に値下がりしている。

鉄鉱石先物が続落、中国の鉄鋼生産抑制で需要減−先週の上昇から一転

  鉄鉱石の先物価格はピークを付けた5月以降、50%余り下落。鉄鋼生産で世界最大の中国は今年、環境負荷が大きい鉄鋼業界の減産計画を推進しており、目標達成のため各地で生産が抑制されている。中国の不動産業界の急減速も鉄鉱石需要に打撃となっている。

  鉄鉱石相場が100ドルを下回るのは昨年7月以降初めてで、鉄鋼メーカーにとっては朗報だ。だが、今年前半の価格上昇中に大きな利益を享受してきた鉱山大手には打撃となる。鉄鉱石生産で世界トップのオーストラリアにとっても悪いニュースだ。同国では財の輸出全体の約40%を鉄鉱石が占めている。

  ニューヨーク時間午前9時18分現在、鉄鉱石先物は1トン=99.55ドル。週初からの下落率は20%超に及んでいる。

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