(ブルームバーグ): IHSマークイットは世界の自動車生産見通しを大幅に引き下げた。世界的な半導体不足を理由に、同見通しは今年に入って一貫して下方修正されてきた。同社が示す予想は世界の自動車メーカーやサプライヤー、調査アナリストらに引用される。

  IHSマークイットは今年の自動車・トラック生産見通しを6.2%(502万台)、来年については9.3%(845万台)それぞれ下方修正。2023年の予想も1.1%(105万台)引き下げた。

  同社は16日、「この9カ月は混乱が続いたが、見通しへの調整規模は今回が最大だ」と説明した。

 

  こうした見通し修正は、相次ぐサプライチェーンの問題に取り組む中で自動車業界が抱えてきた課題を反映している。

  IHSの月次改訂を毎回参照するアナリストらも、今回の修正には衝撃を隠せなかった。クレディ・スイスのダン・レビー氏は「22年の下方修正は大きな驚きだった」と語る。「当社が知る限りでは、これはIHSによる年間見通しの引き下げ幅として最大だ」と述べた。

  エバコアISIのアナリスト、クリス・マクナリー氏は今回の下方修正を「巨大だ」と表現。サプライヤーの1株利益に対するコンセンサスが15−20%減少することを示唆していると指摘した。

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