(ブルームバーグ): 鉄鉱石の先物価格が20日、1トン当たり100ドルを下回って一段と下落した。中国が一部の州で鉄鋼生産の活動制限を強化した。

  シンガポール市場で先物は一時12%下げた。その後は下げを埋める展開になったものの、5月に付けた過去最高値から約60%値下がりしている。中国需要の減退を背景に、価格は9営業日連続で下げており、このまま行けば2015年以降では最長の値下がり局面。

  鉄鋼生産で世界最大の中国は2060年までの二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロ達成を目標としており、今年は鉄鋼生産の抑制を強化。ここ最近は、来年の北京冬季五輪に向けた大気の質改善にも重点が置かれている。

  最新の制限措置としては、江蘇省の鉄鋼工場が生産量を落とすよう指示を受けたと調査会社マイスチールが報じた。10月15日までの期間に集中するこの措置は、対象を建築用鋼材に絞るもので、浙江省の生産者も9月末までの稼働抑制を求められたという。両省の情報担当部署に電話取材を試みたが、祝日のため応答がなかった。

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