(ブルームバーグ): マルコ・コラノビッチ氏率いるJPモルガン・チェースのストラテジストは20日のS&P500種株価指数の大幅安について、買いの好機だと指摘した上で、世界経済の回復は勢いづくとの見通しを示した。

  同ストラテジストらは顧客向けリポートで、「海外時間にエスカレートした株売りは、流動性が乏しい中をテクニカルな売り(コモディティー・トレーディング・アドバイザー=CTAとオプションヘッジャー)が主に原動力になったと考える。さらに、一任されたトレーダーがリスクを認識して過剰反応した」と指摘。「基本的な状況は変わっておらず、下落は押し目買いの好機だとみている」との認識を示した。

  S&P500種は一時50日移動平均を2営業日連続で下回り、1年にわたる強い支持線から反発できなかったため、CTAなどコンピューター主導で売買するトレーダーが売りを膨らませた。

  コラノビッチ氏はJPモルガンの株式への強気な姿勢をあらためて表明。同氏のチームは先週、S&P500種の年末目標を100ポイント引き上げて4700に設定していた。新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染が落ち着き、企業収益が予想より良いことが理由。

  リポートは「リスクは十分に警戒されていたし、織り込まれてもいる。経済再開や景気回復に関係した銘柄の多くは株価収益率がパンデミック以降の最低水準にある」と記述。「デルタ株が抑制されるに伴い、シクリカル銘柄が再びけん引役になるだろう」と予想した。

 

  

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