(ブルームバーグ): 中国人民銀行(中央銀行)は22日、金融システムへの短期資金供給を増やした。中国恒大集団の債務危機を巡る懸念が世界の市場を動揺させていた。

  人民銀のリバースレポを通じた資金供給は1200億元(約2兆円)と、同日の期限到来分(300億元)を大きく上回った。差し引き900億元の資金供給は、17日の純供給額と同じで、18日の水準を若干下回った。

中国人民銀、1.5兆円の短期資金供給−恒大危機が市場揺るがす中で

  中国恒大の本土不動産部門は22日、支払期限が23日となっている人民元建て債の利払いを履行する計画を発表。中国恒大の債務危機懸念で香港と米国の株式相場は今週に入り値下がりしていた。中国は20、21日と連休だった。

中国恒大の本土不動産部門、人民元建て社債で利払いへ 

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の中国担当シニアストラテジスト、邢兆鵬氏は「相場急落の可能性に備えた資金供給を人民銀は維持した。これが逼迫(ひっぱく)感を和らげ、流動性を緩いままにするだろう。来週は大きな財政支出のフローがあることから、四半期末の流動性問題は解消されるだろう」と述べた。

(市場関係者のコメントなどを追加して更新します)

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