(ブルームバーグ): 深刻な資金難が続く中国の不動産開発大手、中国恒大集団が利払いについて曖昧な表現ながら「解決」を発表したことや中国人民銀行(中央銀行)が短期資金供給を増やしたことで、世界の市場で悲観が後退した。

中国人民銀、短期資金の供給を2兆円に拡大−恒大で市場動揺後

  中国本土株の指標であるCSI300指数は一時1.9%安となったが、中国恒大の本土不動産部門、恒大地産集団が社債利払いについて債券保有者との「クリアリングハウス外での交渉を通じて解決された」と発表した後、下げを縮小。0.7%安で引けた。人民銀行の短期資金供給が地合いを支え、中国国外のリスク資産の安定にも寄与した。

中国恒大の本土不動産部門、元建て社債保有者と利払い巡り合意

 

  IGアジアのマーケットストラテジスト、ヤップ・ジュン・ロング氏は、中国恒大による「何らかの支払いによって、多くが考えていたよりは良い状況となり、小康状態が得られたのかもしれない」との見方を示し、「人民銀行の短期資金注入もあった。同中銀が状況を注視し、中国経済へのリスクがあれば介入する用意があることを示唆している」と述べた。

  米株先物はアジア時間序盤の下げから切り返し、安全資産として買われることが多い円は下落に転じた。中国国債は上昇し、同国10年債利回りはおよそ2週間ぶりの水準に低下した。

©2021 Bloomberg L.P.