(ブルームバーグ): 米国債相場は27日に下落し、5年債利回りは1年7カ月ぶりの高水準に達した。トレーダーは今週相次ぐ国債入札に備えているほか、米欧の中央銀行による政策引き締めペース加速の見通しを引き続き見極めようとしている。

  5年債利回りは0.99%に達し、2020年2月以来最高を付けた。10年債利回りは一時1.51%と、6月以来の高水準。米金融当局が11月に資産購入ペースを縮小し始め、来年にも利上げする可能性を示唆したことを受け、5年債利回りはこの1週間で15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。

  27日には2年債と5年債合わせて1210億ドル(約13兆4100億円)規模の入札が実施され、投資家需要のまちまちなシグナルを発した。28日には7年債の620億ドル規模の入札を控えている。

  債券利回りが先週、世界的に上昇した背景には中央銀行による景気刺激策縮小の動きがある。イングランド銀行(英中央銀行)は早ければ11月に利上げに踏み切るとの観測が、先週の中銀声明発表後に浮上。ノルウェーはG10諸国の先陣を切って利上げを実施した。米国では先週の連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、トレーダーが利上げ開始時期の見通しを前倒し、早ければ22年9月との見方も出ている。

  モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントのマネーマネジャー、ジム・キャロン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「第2四半期と、第3四半期の一時期に、利回りを低下させていたすべての要因がここにきて逆回転し始めている」と指摘。10年債利回りが「今年の終わりか来年初めまでに2%を試し始める可能性さえある」と付け加えた。  

 

 

(5年債利回りの情報を追加して更新します)

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