(ブルームバーグ): ソフトウエア開発者の台頭に伴い、バンカーが銀行業界を支配する時代は終わり、同業界は記録的な人員削減の波に近く襲われる−。マイク・メイヨー氏らウェルズ・ファーゴのアナリストがこのような見方を示した。

  こうした開発者がもたらすテクノロジーの改善および自動化により、銀行業界では向こう5年間で10万人の雇用削減が可能になると、同アナリストらは予想した。

  「新たな人員採用により、削減の程度は少なくなる可能性があるが、米国の銀行業界において史上最大規模の雇用削減になるという当社の結論に変わりはない」と、メイヨー氏を含むシニア株式アナリスト7人は27日遅くに出した顧客向けリポートに記した。

  銀行は他のどの業界よりもテクノロジーに支出しており、昨年だけでも2000億ドル(約22兆3000億円)を情報技術(IT)向けに確保しなければならなかった。これは銀行が雇用する技術者が大手金融機関の内部で一段と重要な役割を担っていることを意味すると、ウェルズ・ファーゴの同アナリストらは説明した。

  「開発者が新たなバンカーだ」と、メイヨー氏らは110ページに及ぶ同リポートで指摘。「こうした職種は比較的給与が高い傾向があるため、銀行は人員を削減するが、報酬コストはそれほど急速に減らない可能性もある」と分析した。

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