(ブルームバーグ): 世界的に国債利回りが突然に急上昇している理由を、ドイツ銀行は単純な論理で説明した。すでに世界経済はここ数年で最速の引き締め局面のさなかにあることが、ある指標で示されており、債券市場はついにそのことを認識し始めたのだという。

  28日のリポートによると、政策金利引き上げの数は引き下げの数を上回っており、その差はこの10年で最大に広がった。この1年は利上げ、利下げともに政策変更が歴史的な少なさだったが、米金融当局を含め主要国・地域中銀ではタカ派的な表現が増えている。

  ドイツ銀のストラテジスト、ジム・リード氏は「今は中銀にとって極めて微妙で難しい時期だ」とした上で、「世界的な物価上昇で夏の数カ月に進んでいた非対称のリスクリワードと、世界が利上げ局面に入っていることに、ついに金利市場は最低限でも目覚めつつある」と論じた。

  最近表面化したエネルギーの需給逼迫(ひっぱく)で金融政策決定が複雑になると考えられ、中銀はこのコスト上昇が需要に響く場合に利上げを加速するか、または引き締めペースを緩めるかについて熟考を迫られると同行は分析した。天然ガス価格は9月に30%余り上昇して2014年以来の高値に達し、北海ブレント原油も3年ぶりの高値付近で推移している。

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