(ブルームバーグ): 15日の米株式相場は続伸。堅調な企業決算や9月の米小売売上高が予想外に増加したことを背景に、景気回復の恩恵を受けやすい企業が買われた。S&P500種株価指数は週間ベースで7月以来の大幅高となった。

米小売売上高、予想外に増加−デルタ株拡大で支出先が財に戻る (1)

  10月の米ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)の低下が示されたあとも、株式相場は上昇。S&P500種では小売りや銀行株の上げが目立った。個別銘柄ではゴールドマン・サックス・グループが高い。過去最高益となったチャールズ・シュワブも上昇。JBハント・トランスポート・サービシズやアルコアは急伸。両社ともに予想を上回る決算が好感された。

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  S&P500種は前日比0.8%高の4471.37。ダウ工業株30種平均は382.20ドル(1.1%)高の35294.76ドル。ナスダック総合指数は0.5%上昇。

  米国債相場は下落。ニューヨーク時間午後4時22分現在、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.57%。

  インディペンデント・アドバイザー・アライアンスのクリス・ザカレリ最高投資責任者(CIO)は、「株式をロングにすることが最善策で、金融や資本財、エネルギー、素材といったシクリカル銘柄が一段高となる見通しだ」と指摘。「公益や生活必需品株は金利上昇やインフレという形で向かい風を受けるだろう」と述べた。

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  外国為替市場ではドルが下落。リスク選好の動きが強まったことから、ドル指数は3営業日続落となった。円も安い。日本銀行は27、28日の金融政策決定会合で、2021年度の日本の経済成長率見通しの引き下げを検討する見通しだ。一方、主要10通貨ではポンドが値上がり率トップとなった。

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  ニューヨーク時間午後4時22分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、前日比で0.1%低下。ドルは対円では0.5%高の1ドル=114円26銭。ユーロは対ドルで0.1%高い1ユーロ=1.1603ドル。

  バノックバーンのマーク・チャンドラー氏は全般的なセンチメントは強気だが、「市場はドルにとっての好材料の多くを既に織り込み済みだというのが私の懸念で、積極的な米金融政策引き締めを織り込んで前のめりになっている」とリポートで指摘した。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。週間ベースでは2015年以来最長の8週連騰となった。ロンドンICEの北海ブレント先物は一時、2018年以来となる85ドル台に上昇した。

  原油高の背景には、天然ガスと石炭の供給不足が石油需要の一段の拡大を招いていることや、米主要貯蔵施設での原油在庫急減などがある。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は前日比97セント(1.2%)高の1バレル=82.28ドルで終了。ブレント12月限は86セント高の84.86ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は反落。米国債利回りの上昇やリスク選好の高まりが背景。最近の米経済指標でインフレ高進が示されたことから、米金融緩和策の行方が引き続き意識された。

  マッコーリー・グループの金属戦略責任者マーカス・ガーベイ氏は「市場はスタグフレーション懸念の高まりを織り込んだ」と指摘した。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比1.7%安の1オンス=1768.30ドルで終了。週間ベースでは0.6%高となった。

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