(ブルームバーグ):

米議会民主党は19日、バイデン大統領の経済課題を巡る党内の行き詰まり打開に向けて大きく前進した。大規模な税制・支出計画の一部について削除ないし規模縮小する。

  バイデン大統領はこの日、民主党の進歩派および穏健派の議員グループとホワイトハウスで個別に会談した。同党のシューマー上院院内総務は今週中の合意を目指し、両派に歩み寄りを求めて圧力をかけている。

  法案から除外される見込みなのは、コミュニティーカレッジの授業料を2年間無料とする措置など。子供のいる家庭の税額控除の延長については、4年間ではなく1年間に限定される公算が大きいと、協議に詳しい関係者が明らかにした。議員らはさらに、ヘルスケア支出を2500億ドル(約28兆6400億円)以下に抑えることも協議している。

  これら修正により、バイデン政権の経済計画のコスト全体を数千億ドル縮小することが可能になる。民主党は党内の意見相違を埋めるため、10年間で3兆5000億ドルの税制・支出計画の規模を約2兆ドルに縮小することを目指している。上下両院の勢力を踏まえると、民主党には議員の造反に対応できる余地がほとんどない。

  シューマー氏は「ペースは勢いづいている」と説明。「これを成し遂げたいとする望みは共通している」と民主党上院議員との非公開の昼食会後に語った。

  進歩派議員連盟「コングレッショナル・プログレッシブ・コーカス(CPC)」トップのジャヤパル議員ら9人の民主党下院議員は、バイデン氏とハリス副大統領、イエレン財務長官とワシントンで19日午後に約2時間会談した。大統領と副大統領、イエレン長官はその後、テスター、ウォーナー両上院議員ら8人の民主党穏健派とも会談した。

  サキ大統領報道官は19日夜の声明で、「向こう数日間で前進する緊急性および合意を取りまとめる機会がなくなりつつあるとの認識について幅広い合意がある」とコメントした。

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