(ブルームバーグ):

20日の米株式市場ではS&P500種株価指数が6営業日続伸し、最高値に迫った。

  インフレ圧力のリスクと企業決算をにらむ動きとなった。決算が予想を上回ったベライゾン・コミュニケーションズやアンセムが上昇。一方、ノババックスは下落。同社製の新型コロナウイルスワクチンにさらに遅れが生じる可能性があると伝わった。ネットフリックスも安い。会員数の見通しが市場の一部予想に届かなかった。

  S&P500種は前日比0.4%高の4536.19。ダウ工業株30種平均は152.03ドル(0.4%)上昇の35609.34ドル。ナスダック総合指数は0.1%下落。

  バーンスタイン・プライベート・ウェルス・マネジメントの投資戦略共同責任者、べアタ・カー氏は「今回の決算シーズンは過去数回よりもボラティリティーが上昇する可能性が高い」と指摘。企業利益に関する2022年のコンセンサス予想は、これまでより伸びがもっと緩やかだと説明した。

  その上で「それは前年比プラスであることに変わりはない」とし、「それが株式相場の前進を支える根本的な一因だ」と述べた。

  米国債相場は小幅まちまち。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.66%。

  外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して全面安。米株式相場の上昇を背景に、ドル指数はほぼ1カ月ぶりの安値となった。世界各国・地域の中央銀行がインフレ圧力に対応するため、米金融当局に先行して利上げを実施するとの見方も強まっている。

  ニュージーランド・ドルやオーストラリア・ドルの上げが目立ったほか、ノルウェー・クローネとポンドは下げを埋め、対ドルで値上がりした。

  スタンダード銀行のスティーブン・バロー氏は、「当社では全体として、特に円といった『安全』通貨よりも資源国通貨を選好することに依然傾斜している」と指摘。「こうしたリスク通貨に対する熱狂のリスクは恐らく強まりつつあり、円に対しては過度に弱気になっている可能性がある。ある時点で調整が起こる可能性はあるが、当社の指標は現時点でこれに警鐘を鳴らしていない」と述べた。

  主要通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ドルは円に対して0.1%安の1ドル=114円31銭。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.1651ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸し、一時7年ぶり高値に達した。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で予想外の原油在庫減少が示されたことから、価格上昇で需要が鈍るとの懸念が和らいだ。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は前日比91セント上げて1バレル=83.87ドル。一時は2014年以来初めて84ドルを上回る場面もあった。11月限はこの日が最終取引。12月限は98セント高の83.42ドル。北海ブレント先物12月限は74セント上昇の85.82ドル。

  ニューヨーク金相場は続伸。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が前日、資産購入のテーパリング(段階的縮小)は来月に開始すべきだとする一方で、利上げについては恐らく「なお幾分先」になるとの見解を示したことが背景。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後2時51分現在、前日比1%高の1オンス=1786.33ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.8%高の1784.90ドルで終了した。

Treasuries Mixed; Curve Extends Steepening After Weak 20Y Sale(抜粋)

Dollar Drops as Equities Climb; Kiwi, Aussie Lead: Inside G-10(抜粋)

Oil Reaches Seven-Year High After Surprise Drop in U.S. Supplies(抜粋)

Gold Rises After Fed Official Plays Down Rate Hike Prospects(抜粋)

(相場を更新し、市場関係者のコメントを追加します)

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