(ブルームバーグ): 世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアは、2060年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを達成する意向を表明した。

  同国のムハンマド皇太子が23日、リヤドで開かれた気候問題に関する会議の開幕に当たって発表した。

  サウジ政府はこれまで化石燃料への投資削減に反対し、今年のエネルギー価格の上昇に関して気候変動問題の活動家を非難してきただけに、今回の発表は転換点といえる。

  米国と欧州各国は、1人当たりの排出量が世界で最も多い国の1つであるサウジに対し排出抑制や再生可能エネルギーへの投資増加に向けた取り組みを加速させるよう圧力をかけてきた。

  サウジの決定は今月に英スコットランドのグラスゴーで始まる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に弾みをつけるものと見込まれる。

  

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