(ブルームバーグ): 中国では10月に輸出が引き続き好調に推移したが、乗用車と住宅販売が再び減少し、景気がさらに減速する兆しが出ている。

  これは8つの先行指標を総合したブルームバーグの指数が示した見通しだ。この総合指数は10月に横ばいだったが、実際にはリアルタイムの経済統計の一部で悪化が続いている。

  7−9月(第3四半期)の経済成長は鈍化した。比較の基準となる前年同期が高水準だったこともあるが、電力不足や新型コロナウイルスの感染再拡大、住宅セクターの混乱も足かせとなった。

中国経済、7〜9月に減速−不動産低迷やエネルギー危機が打撃 

  不動産販売は再び減少した。 中国恒大集団など不動産開発業者が直面する足元の債務危機をどの企業が乗り切ることができるかという懸念で、買い手が購入を控えている。乗用車販売も10月の最初の3週間に減り、過去5カ月の減少の流れが続いた。業界は需要低迷と半導体不足の両方にあえいでいる。  

  ただ輸出が経済を引き続き下支えしている。9月の輸出額は過去最大の3060億ドル(約34兆9000億円)に達した。世界貿易のバロメーターの一つである韓国の輸出は今月1−20日に36%増えており、少なくとも当面は輸出拡大が続きそうだ。

  政府の物価上昇抑制策にもかかわらず、製造業の物価上昇は10月に和らぐ気配がない。ブルームバーグ・エコノミクス(BI)が追跡するデータセットは過去最高水準に上昇した。公式の生産者物価指数も9月に、1995年11月以来となる高い上昇率を記録している。

  スタンダードチャータードが500社余りを対象に実施した調査によると、中小企業の景況感指数は10月に低下。業績のサブ指数は6カ月連続で下がり、成長モメンタムも8カ月ぶりの低水準を付けた。需要、売り上げ、生産、収益性がいずれも低迷した。

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