(ブルームバーグ): スイスの銀行UBSグループの7−9月(第3四半期)利益はアナリスト予想を上回った。ウェルスマネジメントおよび投資銀行業務の手数料収入急増が寄与した。同行は今四半期の顧客活動が鈍化するとの見通しも示した。

  26日の決算発表によると、純利益は22億8000万ドル(約2600億円)と、市場予想の15億5000万ドルを上回った。投資銀行部門の税引き前利益はアナリスト予測のほぼ2倍。プライベートバンク部門では経常手数料収入が23%増え、手数料を生む預かり資産は純額ベースで188億ドルの流入だった。

  ラルフ・ハマーズ最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「第3四半期の市場および経済環境はおおむね良好だった。ただ、最近は不確実性が幾分増した」との認識を示した。インフレと市場不安定、中国の不動産開発会社、中国恒大集団の危機に言及した。

  10−12月(第4四半期)についてUBSは、顧客活動の鈍化によって利益が影響を受ける可能性を警告するとともに、経済、社会、地政学的緊張の持続が新型コロナウイルス禍からの回復の持続可能性に疑問を投げかけていると指摘した。第3四半期の顧客活動は「異例の高水準」だったという。

  ハマーズCEOは就任以来一貫して予想を上回る業績を達成しているが、財務目標は示していない。来年2月1日に、新たな目標を公表する予定だ。

  第3四半期は投資銀行部門で企業の合併・買収(M&A)や新規株式公開(IPO)関連の助言サービスへの需要急拡大が寄与し、グローバルバンキング収入は22%増。一方、債券トレーディング収入は米銀勢と同様、前年同期の水準を下回りマーケット事業は7%の減収だった。

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