(ブルームバーグ):

スナク英財務相は27日、今年の経済成長率は1973年以来最大となる見通しだと述べた。議会で新たな予算案を説明したスナク氏は、この予算で新型コロナウイルス禍からの経済回復を支えていくと表明した。

  独立財政機関の予算責任局(OBR)の予測によれば、今年の英経済成長率は6.5%に達する。従来予想では4%が見込まれていた。昨年はマイナス10%程度だった。

  スナク氏は議会で、「新たな予算案は国民のためにより力強い経済を築いていく内容だ。つまり力強い成長や競争相手の主な国々よりも速いペースでの景気回復、財政の健全化、失業者を減らし就業者を増やす雇用の改善を実現していく」と述べた。

  スナク氏の主な発言内容は以下の通り。

経済成長は2022年に6%に減速生産は年末までにコロナ禍前の水準を回復へOBRの予測によれば、来年のインフレ率は平均4%と、イングランド銀行(英中央銀行)の目標値の2倍失業率は5.2%でピークを打つ可能性が高い。過去のリセッション(景気後退)時の水準をはるかに下回る

 

 

  英債務管理庁(DMO)は2022会計年度(21年4月−22年3月)末までに1948億ポンド(約30兆4300億円)の国債を発行する計画を発表した。今年4月時点の見通しでは2526億ポンドが見込まれていた。ブルームバーグがまとめたアナリストの予測中央値は2196億ポンドだった。

  またOBRの最新予測によれば、政府が今年度に必要とする借り入れ額は1576億ポンドと、3月に発表された当初の計画よりも828億ポンド少なくなる見通しだ。

(国債発行額の見通しなど最終2段落を加えます)

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