(ブルームバーグ): カナダ銀行(中央銀行)は債券購入プログラムを終了し、利上げ時期の見通しを前倒しした。供給障害がインフレを助長しているとの懸念が背景にある。

  マックレム総裁率いる中銀政策委員会は27日の政策声明で、カナダ国債の保有拡大をやめ、新型コロナウイルスがパンデミック(世界的大流行)となってから金融システムに巨額の資金を注入してきた量的緩和策を終了すると発表した。

  同委員会はさらに、インフレ高進を伴わない経済成長の余地が供給面の制約によって限定されていることから、早ければ4月にも政策金利の翌日物貸出金利を引き上げる用意があると示唆した。

  政策発表後にカナダ・ドルは急伸。米ドルに対し一時は前日比0.7%高の1米ドル=1.2301カナダ・ドルをつけた。カナダ国債2年物の利回りは20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇する場面があった。

  マックレム総裁は景気回復が完了するまで翌日物貸出金利を引き上げないとの公約を維持した。その一方で当局者は、利上げがこれまで考えられていた2022年下半期ではなく、22年第2ー3四半期に実施されるとの見方を示した。

  この文言は、物価上昇圧力が高まる中で速やかに引き締めスタンスに転換する構えが同中銀にあるとの市場の見通しを裏付けるものだ。利上げが6カ月以内に開始されるというのが投資家の見方で、22年中に4回の利上げがあることを市場は織り込んでいる。

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