(ブルームバーグ):

野村ホールディングスは28日夜、11月1日付で「グループ・リスク・マネジメント統括部」を新設すると発表した。米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントとみられる顧客との取引関連で巨額の損失が発覚して以降、全社的なリスク管理体制の見直しを進めていた。

  発表資料によると、野村証券でストラクチャードファイナンス・アンド・ソリューション部長を務めている高橋正平氏が担当の執行役員に昇格し、現在、野村HDのグループ・リスク・マネジメント部に所属する志立正弘氏が新組織の部長に就任する。野村証も同日付でリスク・マネジメント統括部を新設する。

  野村HDの広報担当者によると、新組織は既存のリスク管理体制を強化する形で、グローバルに展開されるリスク管理業務の状況を把握し、関連各部署との連携強化を図るという。

  野村HDは2021年4−6月期で米顧客関連の損失処理を完了したが、最終的な損失は3111億円に膨らんだ。北村巧財務統括責任者(CFO)は決算発表時の電話会見で、再発防止のためのリスク管理強化に取り組んでおり、社内に続き、外部の目による点検を実施中だと述べていた。

  広報担当者によると、こうした短期的な対策はすでに完了。中長期的な対策の一環として、今回、リスク管理を担当する執行役員を東京本社に置くことで、経営層の関与拡大とグローバルなリスク管理体制を強化する狙いがあるとしている。

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