(ブルームバーグ): 中国の大手不動産開発会社、中国恒大集団を巡り悪いニュースが続き、投資家は逃げ出しているが、アッシュモア・グループは買い時と捉えているようだ。

  ロンドンに上場している同社は7−9月に中国恒大もしくは子会社が発行した社債約1億ドル(約114億円)相当を買い増しした。ブルームバーグの集計データによれば、9月末時点で保有高は5億ドルを突破。アッシュモアが持つ資産の75%は個別規定の下で保持されデータ入手が難しいため、保有額はもっと大きい可能性もある。

  新興国市場を重視する資産運用会社であるアッシュモアは中国恒大の社債が売り込まれる前から、同社が発行したドル建て債を最も多く保有していた。英プルーデンシャルやロイヤル・バンク・オブ・カナダといった投資家が中国恒大債の保有を減らす中で、アッシュモアは買い入れを続けており、最大保有者というタイトルは揺らぎそうにない。

 

  アッシュモアの広報担当者はコメントを控え、9月末以降に保有を増やしたか減らしたかについて明言を避けた。同社の運用資産は913億ドル。創業者でもあるマーク・クームス最高経営責任者(CEO)にコメントを求め電子メールを送付したが返答はなかった。

  モーニングスターは10月のリポートで、アッシュモアは9月末時点で中国の不動産セクターに対して依然として「おおむね前向き」だったと指摘していた。

  中国恒大のドル建て債保有を増やしているのはアッシュモアだけではない。ブルームバーグ・ニュースは9月、サバ・キャピタル・マネジメントやレッドウッド・キャピタル・マネジメントなどディストレスト債ファンドを運用している投資家が中国恒大のオフショア債にポジションを積み上げていると報じた。

サバやレッドウッドなどのファンド、中国恒大のオフショア債購入

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