(ブルームバーグ):

新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」が世界の株価上昇を頓挫させることはない。JPモルガン・チェースのストラテジストらがこのような見方を示した。急落後の相場見通しについて慎重ながら楽観的な陣営に加わった。

  ドゥブラフコ・ラコスブハス、ミスラブ・マテイカ両氏が率いるストラテジストはリポートで、オミクロン株の出現のような「散発的な後退」は「自然免疫およびワクチンによる獲得免疫の広がりと死亡率の大幅な低下、および新しい抗ウイルス治療の普及という背景に照らして」見られるべきだと指摘。「コロナ禍後の正常化が2022年に世界で進展すると予想している」と明らかにした。

 

  その上で、「相場上昇は緩やかになるものの、続くとの見方を維持している。供給ショックが和らぐことや中国と新興市場の状況改善、消費者の支出行動の正常化により企業利益が予想以上に伸びるだろう」と説明した。

  ストラテジストらは2022年末までにS&P500種株価指数が約9%上昇し5050になると予想。この見通しに対する主要なリスクとして中央銀行のタカ派シフトを挙げている。

  また、シクリカル株選好の持続を勧め、エネルギーや金融などリフレ関連セクターを生活必需品や公益株より有望視している。

コロナよりもタカ派の中央銀行が2022年の重要なリスク−JPモルガン

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