(ブルームバーグ): バイデン米大統領は新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の流入阻止を図るため、航空便での入国者全員に対し、ワクチン接種の有無にかかわらず、出発前1日以内のコロナ検査を義務付ける計画だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。バイデン大統領は2日の演説で新たな規則を発表する見込み。

米もオミクロン株で水際対策強化、出発前1日以内の検査必要−関係者

  韓国とドイツでは新規感染が急増した。韓国の新規感染者は1日午前0時時点で5123人と過去最多となった。疾病管理庁のウェブサイトに掲載されたデータが示した。重症患者も723人と最多を更新した。ドイツでは新規感染者が6万7186人と、前日の4万5753人を大幅に上回った。

韓国、新型コロナの新規感染者と重症患者が最多更新

  水際対策の強化を発表した国・地域にカナダ、マレーシア、香港も加わった。

  オミクロン株は中南米にも新たに飛び火し、ブラジルでオミクロン株の感染症例が2件、暫定的な検査で見つかった。国家衛生監督庁(ANVISA)が11月30日に明らかにした。

ブラジルで2人からオミクロン株検出、中南米で感染は初めて

  米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は米メルクが開発した新型コロナ経口薬モルヌピラビルについて、利益がリスクが上回るとして使用許可するよう勧告した。高リスク患者を対象とするコロナ飲み薬が米国で認められる可能性が高まった。

メルクのコロナ飲み薬モルヌピラビル、米FDA諮問委が許可勧告 (1)  

  ブルームバーグが毎月まとめる世界で最も安全な国・地域の番付「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」で、数カ月にわたり上位を占めてきた欧州諸国は11月に後退し、アラブ首長国連邦(UAE)が1位に浮上した。

オミクロン変異株が欧州の冬に追い打ちか−コロナ時代の安全な国番付

  欧州連合(EU)では域内11カ国で少なくとも合計44件のオミクロン株感染が確認された。ただ、今のところ全て無症状か軽症だった。欧州疾病予防管理センター(ECDC)が明らかにした。

EU、オミクロン株感染は現時点で44件−全て無症状または軽症

  英アストラゼネカとワクチンを共同開発したオックスフォード大学は、ワクチンで得られた免疫にオミクロン株が与える影響について研究。広報担当者は「この1年間に複数の変異株が出現したが、重症化を防ぐという面でワクチンは高いレベルでの予防効果を維持してきた。オミクロンが例外である証拠は現時点で見受けられない」と述べた。

「オミクロン」にワクチンが効かない証拠はない−オックスフォード大

  独製薬会社ビオンテックのウグル・サヒン最高経営責任者(CEO)もオミクロン変異株について、既存ワクチンでも重症化を防ぐ効果は恐らくあると述べた。

ビオンテックCEO、既存ワクチンでオミクロンの重症化を防ぐ公算大

  こうした見解は、一部のワクチンメーカーによる悲観的な見方とは対照的だ。モデルナのステファン・バンセルCEOは先に、オミクロン株に対しては既存ワクチンの効果がはるかに弱いとの見通しを示していた。

モデルナCEO、オミクロンに既存ワクチン効果弱いと警告−報道 (3)

  米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は2億6273万人、死者は521万人をそれぞれ上回った。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計80億1000万回を超えた。

(米国や韓国、ドイツなどの情報を追加して更新します)

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