(ブルームバーグ): 米銀JPモルガン・チェースのパリ拠点のアソシエート、ジョナサン・ナドラー氏が、サバティカル休暇を取得した。来春のフランス大統領選に出馬する極右候補エリック・ゼムール氏の選挙運動を支援するためだ。

  JPモルガンの広報担当者が電話で答えたところによると、ナドラー氏は6カ月の休暇に入ったが、在籍は継続する。「ナドラー氏は個人として活動しており、JPモルガンは全く関与していない」と同担当者は説明した。

  ゼムール氏の代理人からのコメントは得られていない。ナドラー氏のJPモルガンの電話番号に連絡してみたものの、今のところ応答はない。

  ゼムール氏は11月30日に大統領選への出馬を表明し、数カ月にわたり続いていた出馬観測に終止符を打った。人種間の憎悪をあおったとして有罪判決を受けたこともあり、自身はトランプ前米大統領のような既存勢力に挑む人物として位置づけようとしている部分もある。

  だが、英国駐在のフランス人バンカーの支持を得ようと計画したロンドン訪問では集会がキャンセルされるなど最近は逆風も重なり、人気は失速気味。支持率では現在、現職のマクロン大統領、極右政党・国民連合(RN)マリーヌ・ルペン党首の後塵を拝している。

  事情に詳しい関係者によると、ナドラー氏はJPモルガンに在籍約5年のジュニアバンカーで、経済を中心にゼムール氏陣営の主要政策設定を手伝っている。

JPMorgan Banker Takes Leave to Help French Far Right Candidate(抜粋)

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