(ブルームバーグ): 東京株式相場は反落。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染が広がり、経済に与える悪影響への懸念が根強く残った。時価総額の大きな主力株に売りが出て、相場を押し下げた。ソフトバンクグループの株価が大幅に下落したほか、日立製作所も安い。業種では医薬品や自動車株の下げが目立った。

市場関係者の見方

楽天投信投資顧問第二運用部の平川康彦部長

米国で利上げが前倒しになる懸念を背景にハイテク株が下落し、典型的なリスクオフの動きとなった米長期金利が低下する中でもバリュエーションの高い半導体関連などグロース(成長)株に利益確定売りが出た。一方で、銀行や商社などのバリュー(割安)銘柄は上昇した新興企業銘柄で構成する東証マザーズ指数の下げが目立ったのは、12月は新規上場や増資の案件が多く需給が緩みやすいからだ。相場の下落が続き、中小型株を買っている個人投資家に追加証拠金が発生した影響も出ている半面、この時期は数兆円もの中間配当を受け取った機関投資家などが再投資することが多く、下支え要因になっている

三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト

オミクロン変異株の感染拡大に対する懸念が一定程度相場の重しになっている。既存ワクチンの効果についての検証結果などの情報を待っている状況であり、積極的に買いづらい米雇用統計を受けて雇用環境が改善しているとの認識が強まり、米金融政策のテーパリング(資産購入の段階的縮小)ペースがやはり早まりそうだとの見方が広がった。非農業部門雇用者数がさえなかった一方で、改善した失業率に注目が集まった

東証33業種

背景

モデルナ社長、既存ワクチンの対オミクロン効果は従来より低いリスク米のオミクロン株感染者増加は確実、既に市中感染始まる−ファウチ氏米雇用者数、11月は21万人増に減速−失業率は予想以上の低下 ドル・円相場は1ドル=113円前後、前営業日の日本株終値時点は113円22銭

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