(ブルームバーグ): 電気自動車(EV)用バッテリー世界最大手、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)の外国人持ち株比率は、最近の事例を参考にすると、ピークに近づいている可能性がある。

  CATL株は数カ月にわたって買われ続け、外国勢の持ち株比率は先週時点で8.5%と、わずか2年間で4倍余りに上昇した。中国の酒造大手、貴州茅台酒が前回記録した過去最高水準に迫っており、海外勢の買いが行き過ぎではないかとの疑念が生じている。

  再生エネルギー関連株の需要に後押しされ、CATLの株価は2020年以降に約470%上昇した。こうした目覚ましい値上がりを受け、海外投資家の保有がかつてないほど高まっている。割高感が一部で警戒されているほか、外国勢が売りに動けば、相場下降局面で下げが増幅すると指摘する声もある。

  蘭権資本管理のファンドマネジャー、ホァン・ユハン氏は「特にバリュエーションや投資リターンには多くの要因が関係し、外国勢の持ち分がいつピークを迎えるかの判断材料になるが、保有比率がこのように比較的高いレンジに入っているときにはより慎重になることがいつもながら賢明だ」と語った。

  時価総額が国内最大の貴州茅台酒では、19年3月に外国人持ち分比率が9.6%とピークを付けた。株価はその後も上昇が続いたが、昨年2月に付けた高値から最大40%下落した局面で海外ファンドの売りが下げを助長した。

  CATLの外国人持ち株比率が貴州茅台酒のピーク時を下回っている点に留意する向きもあるものの、8.5%という高水準の持ち株比率は外国勢のCATL株保有が曲がり角に差し掛かりつつある可能性を示唆している。

 

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